情報病ステージII: 理想が高くなり、自分が好きになれない

情報病が進むと、くらべる相手の基準はどんどん上がって行きます。ステージIでは、くらべる相手は自分の知り合いや自分と似た人ですが、ステージIIでは「勝ち組」と自分をくらべるようになります。そして、勝ち組のようなハイスペックにならなければ幸せになれない、と洗脳されます。

高い理想で自信がもてない

ステージIIの症状は、現実からはなれた理想を持ち、自分への評価が低くなり、自信を持てなくなることです。

ワイヤードでは、世界一や日本一などの、現実にはありえないほどの高いレベルが勝ち組とされます。現実的でない高い理想やあこがれを持つと、世の中の人とくらべて自分は劣っている存在と錯覚します。洗脳されているため、本人は高い理想のほうがおかしいと考えることができません。

さらに心の調子が悪くなると「スペックが低い自分には生きる権利がない」といたネガティブな考えに洗脳されていきます。実際の世の中にはだらしのない人、スペックが低くても幸せに生きている人がいます。しかし、洗脳によってそう考えることができまなくなります。

子供のこころの発達と情報病

ステージIIの症状は、子供のこころの発達に影響します。

例えば、絵を描くことが好きな子供がいたとします。もちろん子供ですから最初はうまく描けませんが、保護者や教育者から「なかなかうまいね」とほめられることで成長します。しかし、その子がスマホを使ってくらべていたら、世界トップレベルの才能をもった子供がニュースで特集されていたり、SNSでいいねを集めているのを見ることになります。

自分を大切にする心(=自尊心、じそんしん)を作るには、ある意味の「勘違い」が必要です。まわりから「なかなかうまいね」とほめられ、勘違いの自信を持つことから成長がはじまります。しかし、スマホ・ネットでは他人と無限にくらべることになり、その勘違いが許されません。これはたいへんきびしい環境です。

自尊心が低いまま育つと、大人になっても自分のことが好きになれず、不安を感じやすくなります。子供がスマホ・ネットに使いはじめた時には、保護者による自尊心のケアがとても大切です

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